旧ビル売却から新オフィス構築まで、
三井情報の未来を共に描いた「不動産パートナー」の伴走力
お客様の不動産に関する悩みや課題を解決し、サポートする不動産ソリューション事業。ここでは、2026年3月に完了した三井情報様東中野オフィスビルの売却とオフィスの移転について、三井情報株式会社の岡崎様・金久保様に三井物産都市開発の大橋・東がお話を伺いました。
左)三井物産都市開発 大橋 政之 右)同 東ゆりあ
大橋)本日はお忙しい中、ありがとうございます。三井情報様と歩ませていただいた今回のプロジェクトについて、改めて振り返る機会をいただけたことを大変嬉しく思います。2026年2月にオフィスをご移転されてから、こうしてお話しするのは久しぶりですね。新オフィスはいかがですか。
金久保様)最近、お客様をお招きしてオフィス見学ツアーを実施しているのですが、皆様から「非常に綺麗で素敵なオフィスですね」とお褒めの言葉をいただくことが多く、大変嬉しく思っています。特に、内階段でつなげた2階から4階の吹き抜け構造には驚かれる方も多く、私たちのこだわりが形になったことを実感しています。
東)よかったです。内階段は、フロアを越えた一体感を象徴する素晴らしい仕上がりになりましたよね。貴社の移転・売却プロジェクトは、私が入社する前から長く続いていた重要な取り組みですので、本日は当時のエピソードを直接伺えるのを楽しみにしてまいりました。まずは改めて、移転を検討された経緯や、当時抱えていた課題についてお聞かせいただけますか。
岡崎様)社内では以前から、築50年を超えた東中野ビルの老朽化、そして愛宕をはじめとした都内拠点の分散を解消し、一つに統合したいという課題が常に議論されていました。貴社とは同じ三井物産グループということもあり、日頃から相談しやすい関係性にありましたから、折に触れて私たちの課題感をお伝えし、物件情報の提供や知見の共有をお願いしていましたね。
大橋)はい。当時は弊社も親会社の移転プロジェクトに携わっており、また弊社自身も本社移転を控えていた時期でした。そのため、弊社が蓄積していた最新のノウハウやマーケット情報を適宜お伝えさせていただきました。2018年頃におおまかな構想を伺い、その後、コロナ禍を経て2021年頃から本格的に計画が動き出したと記憶しています。
金久保様)そうですね。コロナ禍をきっかけに「働き方」そのものを見直す必要性が生じ、社内では拠点統合が一気に現実味を帯びていきました。全社員が毎日出社するスタイルからテレワークへと移行し、出社率が変化したことも大きな要因です。何より、東中野の旧社屋は設備面でオンライン会議等への対応が十分とは言えず、新しい時代の働き方に適応しきれていないという切実な課題もありました。
三井情報 岡崎 洋佑様
大橋)2023年の年明け、自社ビルの売却とオフィス統合移転業務一式に関するアドバイザリー業務において、弊社をパートナーとして起用いただきました。改めて、どのような想いで弊社をご指名いただいたのでしょうか。
岡崎様)自社ビルの売却や大規模なオフィス移転は、ほぼすべての社員にとって初めての経験であり、正直なところ「何から手をつければいいのか」も分からない状態でした。経営会議での決裁を得るためには、新拠点の賃料や移転費用の精緻な見積もりが必要でしたが、そのベースとなる相場観や水準についても、貴社の知見をお借りしながら一つひとつ形にしていったという感覚です。
東)そうでしたね。弊社が親会社や自社の移転プロジェクトで培ったノウハウを最大限に活かし、貴社の所属人数や出社率、必要床面積といった具体的なデータに基づき、根拠のある候補物件のご提案や資料作成に努めました。また内装や設備、レイアウトのデザイン、そして新しいオフィスのキーコンセプト構築まで、あらゆるフェーズで並走させていただきました。貴社が目指す「理想の姿」を共に描きながら、その時々のベストな選択肢を幅広くご提案することを心がけていました。
岡崎様)初めてのプロジェクトで暗中模索しながらも、社内では迅速な意思決定が求められます。単に断定的な意見を押し付けるのではなく、「一般的な相場に照らすとどうか」「他にどのような選択肢があるか」といった多角的な視点で相談に乗っていただけたのが非常に助かりました。第三者としての客観性を持ちながらも、常に私たちの身近で中立的なアドバイスをくれる。その誠実な姿勢が、揺るぎない信頼感へと繋がりました。
東)ありがとうございます。三井情報様が目指す「次世代の働き方」を実現するためには、最初から条件を絞りすぎないことが重要だと考えていました。弊社内に蓄積された過去の事例を参考にしつつ、「実際に空間を体感していただくことで、より具体的なイメージが湧くはずだ」と考え、数十件に及ぶ物件見学をご一緒させていただきましたね。
大橋)その選択肢のひとつとしてご提案したのが「表参道Grid Tower」でした。私たちとしても、あらゆる条件が合致した、まさに最高のタイミングで素晴らしい物件をご紹介できたという自負があります。
岡崎様)「表参道の新築ビル」と伺った際は、費用面での懸念もよぎりましたが、詳細な相場感や諸条件をご説明いただいたことで不安が解消されました。物件との出会いは運やタイミングも大きいですが、貴社のバックアップがあったからこそ、経営陣も納得して移転先を決定することができました。
大橋)物件決定のタイミングは、まさに完璧だったと思います。都内のオフィス賃料が高騰し、アフターコロナでの働き方の見直しによる移転需要が急増している中で、もし少しでも判断がずれていたら......と思うと、この巡り合わせは必然だったのかもしれません。
大橋)2026年2月16日のオフィス移転からしばらく経ちますが、実際に新オフィスでの業務が始まり、社員の皆様のモチベーションやコミュニケーションにはどのような変化が生まれていますか。
岡崎様)非常にポジティブな変化を感じています。驚いたことに、新卒採用の応募者数が前年の倍近くにまで増えたと聞いています。もちろん様々な要因があるはずですが、本社移転がその大きな後押しになったのは間違いありません。当社は「ナレッジでつなぐ、未来をつくる」をパーパスに掲げておりますが、まさに未来を担う世代から「ここで働きたい」と思ってもらえる場所になったことを実感しています。
金久保様)表参道という立地そのものが持つ魅力も、三井情報という会社に興味を持っていただくきっかけになっているのかもしれません。移転当初は細かな改善要望もありましたが、数か月が経過して運用が定着してくると、各スペースが非常に活発に利用されるようになりました。以前のオフィスでは大人数で集まれる場所が限られていましたが、新本社では社内外の垣根を越えたコラボレーションを促進するため、3・4階に小規模から大規模まで対応できる「イベントエリア」を設けています。3月、4月の歓送迎会シーズンには連日大盛況で、社員が積極的に活用している姿が印象的でした。
三井情報 金久保 美苗様
東)以前、弊社の本社(日比谷セントラルビル)のラウンジスペースをご見学いただいた際、「ぜひこうした空間を自社にも取り入れたい」と仰っていただいたことが、ひとつのヒントになったとお聞きして大変嬉しく思っています。
岡崎様)そうですね。貴社を訪問した際に拝見した空間が本当に素敵でしたので、参考にさせていただきました。新オフィスでは、社外のお客様も気兼ねなくお迎えできるよう、2階から4階を「コラボレーションフロア」と位置づけ、動線や空間レイアウトにこだわりました。カフェやバーを併設したことで、終業後にはケータリングを囲んで交流会が開かれるなど、社内外を問わず自由なコミュニケーションが生まれる場になっています。何より、3つの拠点がひとつに統合されたことで、社内の至るところで「久しぶり!」という声が飛び交うようになりました。組織としての一体感が、確実に高まっていると感じています。
岡崎様)移転と売却という、私たちにとっては未知の領域が重なる状況を切り抜ける中で、業界固有の慣習や専門的な契約書の条文など、判断に迷う場面が多々ありました。そのたびに三井物産都市開発さんに相談し、一つひとつ紐解いていただくという流れが自然とできていましたよね。
大橋)そう仰っていただけると光栄です。弊社は物流施設や複合施設などの開発プロジェクトも自社で手掛けており、社内に一級建築士などの専門家を擁しているため、技術的な裏付けに基づいたスピーディーな情報提供が可能です。また、ディベロッパー各社様との日常的なパートナーシップを通じて業界の最新動向にも精通しておりますので、こうした多角的な観点からのアドバイスが安心感に繋がったのであれば、これほど嬉しいことはありません。
東)今回のプロジェクトにおいて、移転と売却の緻密なスケジュール調整はまさに「肝」でした。どこか一箇所でも遅延が生じれば、すべてが噛み合わなくなってしまう危うさもありました。不動産の全領域をカバーするワンストップのサポート体制を敷くことで、三井情報様のご負担を最小限に抑えつつ、最後まで計画通りに完遂できたと感じています。
岡崎様)これほど大きなプロジェクトが無事に完了し、今は安堵の気持ちでいっぱいです。経営陣も今回の移転と売却の成果を高く評価しており、改めて三井物産都市開発さんにお願いして良かったという声が上がっています。
大橋)私たちも同じ思いです。私たちソリューション部の使命は、三井物産グループの皆様やそのお取引先様が抱える不動産の課題を解決し、企業価値の向上に寄与することにあります。今回の移転を一つの契機として、これからも末永く信頼いただけるパートナーとしてお付き合いいただければ幸いです。
三井情報株式会社
1967年に設立された三井情報株式会社は、三井物産グループのICT中核企業として、
システムインテグレーション、クラウド、セキュリティ、ネットワークサービス等を提供している。
先進的なデジタル技術と豊富な実績を背景に、企業のDX推進や業務効率化を支援し、幅広い産業分野における課題解決に取り組んでいる。

岡崎 洋佑様Okazaki Yosuke
三井情報株式会社
人事総務統括本部 ワークプレイスデザイン部 部長

金久保 美苗様Kanakubo Minae
三井情報株式会社
人事総務統括本部 ワークプレイスデザイン部 ワークデザイン室

大橋 政之Ohashi Masayuki
三井物産都市開発株式会社
開発事業本部 ソリューション事業部 マネージャー

東 ゆりあHigashi Yuria
三井物産都市開発株式会社
開発事業本部 ソリューション事業部
※本インタビューは2026年に実施されたものです。